第13回 未来を良くするのは実行力と行動力
代表取締役 青木 正紀
このタイトルにある言葉を私はこれまで何度も社員に伝えてきました。それだけ強く思っているからです。
「実行力」とは、目標に向けて計画を立て、最後までやり遂げる力です。そして「行動力」とは、計画や考えを実際に動きに変える力です。両者は似ていますが、違いがあります。行動力がなければ計画は机上の空論に終わり、実行力がなければ行動は継続せず成果につながりません。
実行力は、次の式で表せます。
実行力 = 計画力 + 行動力 + やり遂げる力
この実行力は「成果」と言い換えることができます。仕事に限らず、スポーツや芸術などあらゆる挑戦に通じる普遍的な力です。
成果を得るには能力(スキル)も大切です。しかし、フランスの詩人ヴィクトル・ユーゴーはこう言っています。
「多くの人は能力ではなく、強い意志が不足しているのだ」
私がこの言葉を好んでいるのは、意志こそが実行力の根幹だからだと思うからです。そして強い意志を持つためには、一つの心構えが大切だと思います。
それは「仕事と思うな、人生と思え」 ということです。
仕事に取り組む意識や姿勢・態度は、そのまま人生のあり方に直結します。多様な生き方がある時代ですが、人生の多くの時間を占める仕事を充実させることは、悔いのない人生を築くことにつながります。
仕事は生活の糧を得る手段であるだけでなく、社会に貢献する営みでもあります。会社の利益は税金という形で社会に還元され、私たちの商品やサービスは人々の暮らしを豊かにします。そう考えれば、仕事というものは単なる労働ではなく、人生そのものを形づくる活動と言えるのではないでしょうか。
未来をつくるのは他ならぬ自分自身です。良い未来を築くために、まずは仕事を人生の一部ではなく人生そのものと捉える。そして、その未来を切り拓く力として、実行力と行動力を磨いていくことが人生にとって必要なことだと思っています。