第12回 「業績貢献度」と「会社の価値観実践度」 どちらが重要か
会社には、様々な人材がいます。ここでは、「業績貢献度」と「価値観実践度」に分けてみました。
①業績貢献度が高いか 低いか
②価値観の実施度が高いか 低いか
すると、次の4つのパターンになります。
A.業績が高い×価値観の実践度が高い
B.業績が高い×価値観実践度が低い
C. 業績が低い×価値観実践度が高い
D.業績が低い×価値観実践度が低い
では、どの人材が重視されるのでしょうか。
言うまでもなく、どんな企業でも「A.業績が高い×価値観実践度が高い」人材を最も重用しています。そして、Dの人材は論外です。
Aの次に重んじられるのは、「C. 業績が低い×価値観実践度が高い」人材です。なぜなら、現在は業績への貢献度が低くても、教育によって仕事のスキルを高めることができ、組織に貢献しようという意欲があるからです。
しかし、いくら高い業績を上げていても、会社への共感度が低い(価値観の不一致)Bの人材は、組織に悪影響を及ぼします。これは、会社全体の士気の低下と業績悪化を招く「要注意人物」です。
組織の力とは、社員の価値観の実践度の総和と言っても過言ではありません。成長した企業は創立以来、共有された価値観のもとで業績を向上してきたのです。