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第14回 「みる」ということ

「みる」と一口に言っても、様々な「みる」があります。

①見る―生理的・物理的にモノをみることです。
例えば、他人の運転する車に乗せてもらって初めての町並を走る。復路も同じコースをたどるけれど、「この道は通ったかな?」と記憶が定かでない時があるでしょう。それは、何も考えずに目に映ったものを見ているからなのです。
②視る―好奇心をたぎらせ、幅広くみてやろうという関心領域の広い意欲を持って、モノゴトをみることです。
「見る」が単にモノの表面をみるのに対して、ここではそのモノの本質である「コト」がみる対象になります。
③観る―「視る」よりも更にモノゴトを深く掘り下げてみてやろうということです。
④察る―宮本武蔵の言葉を借りれば、“心眼”です。
つまり見えざるものをみるということで、2年先、3年先に対する先見性とか、結果を予測するとかいわゆる「読みの深さ」のことです。

今、あなたが「みている」行為は、どれになりますか?