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第31回 「するな」と言われれば、したくなる「~してはいけない症候群」

日本人初のメジャーリーグコーチであり、コンディショニングコーチの第一人者と言われる立花龍司氏は、起きたら困ることが起きてしまう「~してはいけない症候群」について、こう語っています。

野球の監督が、高めのボールが速いピッチャーへの対策として「絶対高めの球に手を出すな」と指示します。すると、打者の誰もが高いボールに手を出してしまい、空振り三振や凡打が続く。

そこで、監督は激昂します。今度は見送り三振が増えます。監督は嘆きます。
「どうして指示したことができないのだ」と。
これを「~してはいけない症候群」と呼びます。

そうした場合に監督が出すべき指示は「低目を狙え」というポジティブな指示なのです。
プロ野球で一流とされる選手は「~するな」というネガティブな指示を「~しよう」とポジティブに変換する能力に優れています。こうしたポジティブシンキングが夢の実現や目標の実現を支えているのです。