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第35回 「一貫性の法則」

「一貫性の法則」とは、人間がひとたび特定の態度を表明すると、その後は、その態度に縛られてしまい、一貫した態度をとろうとし、それに矛盾する態度を取りにくくなるという法則です。

ロバート・B・チャルディーニ著「影響力の武器」に一貫性の法則に関し、次のような話が掲載されています。
玩具メーカーは、クリスマス商戦では大きく儲けることができますが、その後の1月、2月は、客の財布の紐が固くなり、売上が激減してしまいます。そこで、玩具メーカーは、次のような作戦を実行します。

まずクリスマス前から、あるおもちゃの魅力的なコマーシャルを大々的に流す。すると、子供達はそのおもちゃが欲しくなり、両親にクリスマスのプレゼントとして約束させます。
ところが、メーカーは、そのおもちゃを店舗に少ししか卸さず、品切れにさせる。両親は、クリスマスには、必ずおもちゃをプレゼントしなければならないから、他のおもちゃを子供にプレゼントします。
その後、1月、2月に、前のおもちゃを大量に店舗に卸し、再度コマーシャルで大々的に流す。すると、子供達は、前以上にそのおもちゃが欲しくなり、両親にこう言います。
「前に買ってくれると約束したじゃないか。」
すると、両親は自分の言葉を裏切りたくないばかりに、店におもちゃを買いに行き、玩具メーカーは、1月、2月も儲かるというわけです。説得する必要がないのです。一旦自分で態度を表明させてしまえば、後は、自分で自分を説得してしまうというのです。

「一貫性の法則」のテクニックから身を守るには?
そう。態度を表明しないことです。態度を表明してしまうと、一貫性の法則があなたを縛ることになるのです。