第48回 歴史上の人物に学ぶスピーチ術「3のルール」
リンカーン元大統領のゲティスバーグ演説における次のフレーズは、知らない人がいないくらいに有名です。
「人民の、人民による、人民のための政治」
そして、1961年に大統領に就任したJ・F・ケネディの演説。
「国があなたに何をしてくれるかを問うのではなく、あなたが国のために何ができるかを問うてほしい」。これも知らない人はいないでしょう。この後に続くのは、
「すべての国に伝えたい。すべての友邦に伝えたい。すべての敵対国にも伝えたい」
また、2008年から4年間大統領を務めたオバマ氏の就任演説は、
「住宅はなくなり、仕事は減り、ビジネスは閉ざされた」
イギリスでは、名宰相と呼ばれたウィンストン・チャーチルは、1940年にナチス・ドイツの侵攻に遭い、英仏軍は急速に追い詰められました際、国民の不安に議会でこのように宣言しました。
「我々は海岸で戦う。我々は上陸地点で戦う。我々は野でも街でも戦う」
この4人のスピーチには共通点があります。その共通点とは、「要素を3つ挙げて話している」ということです。
これは、「Rule of three(3のルール)」と呼ばれている法則で、英語においては、3つの単語や例、フレーズの組み合わせが聴衆や読者にとってテンポも良く効果的であるという経験則から生まれたルールです。
名スピーチと呼ばれているもののほとんどに見受けられます。
