COCOS

12/2の忘年会  部屋飲みしてラーメンが食べたくなったのか 『ラーメンを食べに行くぞ!』とお声がかかった。 私は普段そんなに付き合いがいいほうではないのだが、この先輩方のお誘いは断れない。

 

そう思いながらも しかたなく夜中の12時にフロントにラーメン屋があるか聞いた。 答えは 『歩ける距離ではない、タクシーも今の時間では捕まりません』と。 先輩方は諦めるかと思いきや 『そーいえばCOCOSが近所にあった、昔この辺りを営業周りしていたから知っている』なんて言い始めた。 ≪クソッ、行くのか・・・≫ フロントの方も『COCOSならきっとラーメンもありますよ』なんて いらない助言をしやがった。 さらに『でも結構距離ありますよ』なんて付け加えやがった。 しかしそのセリフを言われたときには先輩方は既に外に出ていた。

 

寒い、なんて寒いんだ。 10歩進んで若手の一人が脱落。 無理もない、浴衣だ。 この仕事ができる若手はいい判断をした、さすがだ。 しかしこの脱落により私の口から 『私も行くの止めます』と切り出せなくなってしまった。 なぜならこの酔っ払いの先輩3人をこのまま行かせるわけには行かない。 きっとCOCOSで何かしでかすぞ。 私の脳裏には嫌な景色が想像できた。

 

COCOSまでの道のりは寒かったが不思議と慣れてきた。 このとき初めて ≪この黒いジャンパーはいい素材なんだ≫と感じた。 みんな口々に言った・・・んっ一人だけ言っていない。N主任だ  よく見たら白い・・・Yシャツだ、間違いなくYシャツだ。 しかも足元は部屋のスリッパだ。 あり得ないと思った瞬間、≪みんな部屋のスリッパだ、シラフだと思っていた私もスリッパだ≫ んっ、一人だけ緑だ トイレのスリッパだ。 さすがにA支店長、他人のやらないことをするんだな、見習わないと。

 

COCOSまではどれくらいあるのだろうか、まったくわからないのに真っ暗な道を不安もなく楽しそうに歩いていた。 とくにN主任ははしゃいでいた。 工事○○部のWさんにタックルしている。 心の底から楽しそうだ・・・でも転んだ。 Wさんはどこで拾ったのかホウキを持っている、しかも歩道の落ち葉をはいている。 こういう時でも他人のために働くなんてさすがだ。

 

続きは後日

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