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読むサプリ第65回 イメージの力によるアスリート能力の向上

アスリートのパフォーマンス向上のために行われているイメージ・トレーニングについては、世界各地の研究により、大きな効果を及ぼすことを示唆する結果が得られています。

ある研究では、世界で第一級のレベルにある選手たちを集め、4つのグループに分けました。

•最初のグループは、練習時間の100%を実際に身体を使った練習に。

•2番目のグループは、75%を身体練習に使い、残りの25%を、それぞれの種目における正確な身体の動きや、達成したい成績を頭の中でイメージすることに費やしました。

•3番目のグループは、身体練習とイメージ・トレーニングを50%ずつ行いました。

•4番目のグループは、25%を身体練習に使い、75%をイメージ・トレーニングに割り振りました。

この実験の結果はどうだったのでしょうか。1980年にニューヨーク州で開催されたレイク・プラシッド冬季オリンピックにおいて、4番目のグループが最高の成績を示しました。続いて、3番目、2番目、1番目の順となりました。つまり、通常の身体トレーニングのみを行ったグループが、最も低い成績を示したのです。

また、オーストラリアの心理学者であるアラン・リチャードソンも、バスケットボール選手を対象に、同様の結果を得ています。リチャードソンは選手を3つのグループに分け、フリースローの能力を測定しました。

この実験でも、上記の研究と同様に、次のような方法がとられました。

•最初のグループには、何も練習しないように指示しました。

•2番目のグループには、1日20分間、実際にフリースローの練習をするように指示しました。

•3番目のグループには、1日20分間、自分が完璧なフリースローをしているイメージを頭の中で描くように指示しました。

その結果、最初のグループにまったく改善が見られなかったのは当然のことでした。

一方、3番目のイメージ・トレーニングを行ったグループでは、23%の成績向上が認められました。これは、2番目の実際に練習を行ったグループと、ほぼ同様の成績でした。

これらの実験から、イメージ・トレーニングは実際の身体練習と同様に、競技力の向上に大きな効果をもたらすことが実証されました。 成果を高めるには、トレーニングを積み重ねるだけでなく、成功する姿を明確に思い描くことが重要なのです。